男神像坐像 
【町指定文化財(昭和46年9月1日)】(町村合併により現在は坂井市)
桧材の寄木造りで、鎌倉時代につくられたと思われる中国の道教貴人の道服形の神像で、「十王」像。
正面に「王」の字を彫出した十王像独特の冠をつけ、道服をまとい安座します。
この像のつくられた所依の経典儀軌は十王経(地蔵菩薩発心因縁十王経)で、その経に説かれている10人の王中の一人が神像として祀られたのです。
普通道服形の神像の場合は、中国の道教と仏教が習合して生まれた像でありますが、春日神社のこの像の場合は道服形でありながら、胸部より下半身が、我が国の古代貴人の姿に彫出されている神像と同じ姿(…巾子(こじ)をつけ、立襟の袍をまとい、両手を腹前に拱手し安座…)で、神道と習合している姿とも言えます。いわばこの神像は「神道」・「仏教」・「道教」の三つが習合した珍しい神像です。