大湊神社の由緒
弓矢の神様
当社は白雉年間(西暦650年頃)勤請と伝えられます延喜式内の古社であります。昔、異国の軍船が当国へ渡来した時、当神社の大神等が松ヶ原の岡(今の陣ヶ岡)において、霊験をあらわし夷賊を退治しましたことが、後に文武天皇の叡聞に達し、大宝元年2月20日に3頭の勅使が当地につかわされまして、3700石余の社領を御寄進賜わりました。それ以来、当社を弓矢の神様とあがめ、参拝祈願の人々は神前に矢の羽を奉納されることとなりました。ことに海上守護の神様と仰ぎ、近くの港へ寄る船舶は必ず当社に参拝されて船の危難除けに神前の矢の羽を願いうけて海上安全を祈願する人々が絶えなかったと記されています。