雄島の植生

 雄島は南から北上する海流も関係してか、温暖な地域でみられる植生がみられる。
 タブノキ、スダジイを主とする照葉樹林が島の中央を占め、他にも階段を登った辺りのヤブツバキや、島の東部に広がるヤブニッケイの樹林などもみられます。
 その林床には、全域にわたってキノクニスゲ・ウラシマソウが生育し、他にはヤツデやナルコユリ・ヤブラン等が生育しています。
 雄島の裏側に回ると、ススキ・ササ草原が広がり、ヨモギ・クズ・ワラビ・オオバコ・アザミ等もあります。
 そして近年大量に発生しているのがハマウドで、島に渡ってすぐから、島内いたるところどころか安島の村ですらいたるところで目にします。


 ヤブニッケイ

 タブノキ

 ウラシマソウ

 ハマウド

クラウンシャイネス現象

「クラウン」 は樹木頂部の葉が繁った部分 「樹冠」を意味し、「シャイネス」は接触を避けようとすること。熱帯雨林でよく観察できる現象だが、雄島でも互いの葉と葉が接触しないように成長したタブの木などでその現象がみられる。ジグソーパズルのように、お互いに日光を分け合って葉をつけている。