雨岡神社の地蔵尊


 雨岡神社の入り口の右手にある祠に、鎌倉時代末期の作と推定される石仏が安置されています。
 石質は礫質凝灰岩で、付近産出の石材を用いて彫刻したものです。この軟質の素材のため尊像はほとんど見分けにくいほどになっています。
 高さ136センチ、幅45センチの大体舟光背形にした石の正面に、地蔵菩薩の立像を厚肉彫しています。地蔵菩薩自体の高さは66.6センチ、右手を上げ、左手を胸前に曲げて宝珠を持する姿です。足下に蓮座があります。